弁護士シリーズ作品短編集『格好いい奴等』




はぁ~…

参ったな…

合同かよ…

共同でするのって…



『解りました。小野と2人で予定されてる場所へ行って来ますよ…』


俺は溜め息を吐きながら言った。



【じゃ後藤君。小野君と2人で相手の弁護士に粗相の無い様に頼んだよ。】


オーナーは俺にそう言った。



はぁ~

粗相の無い様に…

ですか?…



[後藤弁護士?済みません。遅く成ってしまって…]


小野が俺に言った。



『小野。お前な…』


俺が言い掛けた時…



[後藤弁護士。困った人を助けるのが弁護士の仕事でしたよね?]


小野がそう言った。



『解ってるよ…でもな…お前なんで受けたんだよ…』


俺が聞くと…



[オーナーから後藤弁護士と合同で弁護を頼まれたからですよ!]


小野が俺にそう言うと続けて…



[僕は後藤弁護士と一緒に仕事がしたいからこの案件を受けたんですよ…]


小野が笑って言った



『小野…お前…俺なんかと仕事したいってな…』


俺がそう言うと…



[お手伝いをしますから宜しくお願いします。]


小野は俺にそう言った。



『はぁ~…しゃぁ~ねぇ~なぁ…』


俺は紙をクシャクシャ掻きながら言った






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