弁護士シリーズ作品短編集『格好いい奴等』
大きなビルの中に構える弁護士事務所…
一体どう成ってんだろうな?
俺はそんな事を思いながらビルの中に入って行った。
ビルの入口は本当に広くて1階は受付嬢が居てそしてロビーは広かった。
なんじゃ?このビルは?
1階がこんなに広いって…
俺は本当にびっくりしてしまった。
〈後藤先生?このビルって家賃とかも高いんでしょうね?〉
小野が聞いて来た。
『俺にそんな事を聞かれたって解る訳が無いだろう?俺達が居る事務所とは格やレベルが違うんだろうよ!』
俺はそう言いながらエレベーターが来るのを待った。
〈このビル30階まであるみたいですよ!しかも証券会社とかがいっぱい入ってますよ?〉
小野は驚きを隠せないみたいだった。
【チーン!】
エレベーターが来た事を告げた。
俺達は扉が開いたので俺は先に中に入り小野が18階のボタンを押した。
『しっかし…何で共同案件なんだ?しかも宗教団体を相手取ってって…』
俺が吐き捨てる様な言い方で言うと…
〈何か聞いた話ですがうちのオーナーと白鷺事務所のオーナーが知り合いだとか何だとか言ってた様な気がするんですがね…〉
小野が曖昧な事を言った。