弁護士シリーズ作品短編集『格好いい奴等』
〔解りました。では小野先生にお任せします。〕
白鷺はそう答えた。
『用件はそれだけなのか?』
俺は白鷺にそう言うと…
〔それもあったんですが…実は…ちょっと変な噂を耳にしたので…〕
白鷺が言った。
『変な噂?なんだよそれ?』
俺が聞き返すと…
〔後藤先生の父上は刑事だと言う話を聞いたのですが…〕
白鷺はそう言うと…
〔弁護士の息子に仕事を依頼してると言う噂なんですが本当なんですか?後、今居てる事務所が閉鎖するって言う噂も本当なんですか?〕
白鷺は一気に聞いて来た。
『はぁ?確かに俺の親父は刑事だよ。でも俺に仕事の依頼なんてしてねぇ~しそれに事務所が潰れるなんて言う話は今ここで聞いたよ。』
俺は白鷺にそう言うと…
『誰だ?そんな証拠も無いデマを流した奴は?』
逆に俺は白鷺に聞いた。
〔僕も人つたいに聞いた話なんで…何処から話が沸いて来たのかは?知りませんがでも噂には成ってるみたいですよ。〕
白鷺はそう答えた。
『まったく…有りもしない話をして何が楽しんだろうな?それにそんな噂を真に受けてる奴等も奴等だよ。』
俺は白鷺にそう言った。