弁護士シリーズ作品短編集『格好いい奴等』




でも…



事務所が閉鎖すると言う話が俺の中に引っ掛かり…



まてよ…



もしかして…



これって…



俺は咄嗟に席を立ち上がり小野の居る会議室目掛けて走った



そして…



『小野!その案件は全部ガセだ!!』


俺は会議室の扉を開けるなり小野に叫んでいた。



〈えっ!?ガセってどう言う事なんですか?〉


小野は目をクリクリさせながら言った。



『この案件は俺とそして小野、俺達を試す為のガセネタなんだよ!』


俺が小野にそう言うと…



【さすが…。後藤弁護士だね。】


そう言ってニコニコして白鷺と一緒に会議室にまた入って来た白鷺の親父。



【後藤弁護士。小野弁護士。君達二人は合格ですよ!我、弁護士事務所へよう!】


白鷺の親父は俺と小野にそう言った。



『やっぱり…』


俺がそう言うと…



〈後藤弁護士?一体これはどう言う事なんですか?〉


驚いた顔をして聞く小野に…



〔お父さん?これは一体どう言う事なんですか?〕


そう聞いた白鷺。



『このガセ案件は俺と小野の言わば試験みたいなもんだ。そうだろ?』


俺が白鷺の親父に向かって言うと…






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