弁護士シリーズ作品短編集『格好いい奴等』
【後藤弁護士は何処でそれに気が付いたのかな?】
白鷺の親父は逆に俺に聞いて来た。
『あの被害者の調書を読んだ時と今さっき白鷺から俺達が居てる弁護士事務所が閉鎖すると言う話を聞いてピン!と来たんだよ!』
俺がそう言うと…
【さすがだな。噂以上に頭も切れて勘もいい…】
白鷺の親父はそう言うと…
【琢磨の言った通りの人材だよ。】
白鷺の親父はそう言うと…
【まだ未発表なんだが…君達の居てる事務所閉鎖と共に後藤弁護士と小野弁護士は私のオフィスに移籍する事に成ってるんだよ。それで君達の実力等を観ておきたいと思って試させて貰ったんだよ…。済まなかったね。】
白鷺の親父は俺達にそう言った。
【まさか…。息子の琉偉がヒンとを出してたなんて思っても無かったんで業務に入る前にバレてしまって少し残念なんだがね…】
本当に残念そうな顔をして言った白鷺の親父…
『俺達を試したってな…』
俺が文句を言おうとしたら…
〔後藤弁護士…。怒らないで下さい。確かに父のやった事は許される事じゃ無いと思います。ですがここのオーナーとして二人を試したんです。父のオーナーとしての気持ちも解りますので許してやって下さい…〕
白鷺は頭を下げそう言った。