アビリク
18:45。

俺は自宅のアパートへ帰り、部屋で布団に包まっていた。

どうすればいい?

行くのか?公園に。

でも、心のどこかでそれを阻止しようとしている。

そこに行ったら最後。
今までの日常が崩され、消えてなくなる…。そんな気がしてならなかった。

否!そんなことあってたまるかよ!

俺はネガティブな思考を振り切ろうと首を横に振り、立ち上がった。

「かーちゃん、ちょっと出掛けてくるわ!」

「待ちなさい!もうすぐ晩ごはん…!」

「いってきます!」

勢い良く家をとびだし、階段を駆け降りた。
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