アビリク
俺は必死にペダルをこいだ。

もう迷いはなかった。

というか、日常が消えるよりも、今の自分に何が起こっているのか知らないままのほうが怖くなった。

信号にひっかかり、再び時刻を確認する。

19:05。

あぁ〜あ。遅刻だ。

例の公園はもう目の前だ。

人の気配は…
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