アビリク
──ピンポーン

着替え終わり、朝食のパンをむさぼっていた時、ふいにインターホンが鳴った。

「海斗、美紅ちゃんよー?」

美紅!?

喉にパンが詰まった。

「ゴホッ……どした?」

玄関に向かうと、いかにも不機嫌そうな美紅が立っていた。

「どした?…じゃないよ!自転車は!?」

…。

……。

その時、昨日の出来事が一気に脳内をフラッシュバックした。

「あぁっ!!!!!!!!!!!!!!」

「ばかいと!!」

公園に置きっぱだ。ヤバい。殺される?

つか、やっぱ昨日のは夢じゃなかった…。
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