先生とあたしのヒミツ☆


あっちゃんのアパートのリビングで、あったかい紅茶をいれてくれる夏美さん。

アタシは二人に泣きながら事情を説明した。

あっちゃんがママとパパに電話をしてくれて、今日はあっちゃん家に泊めてもらうことになった。

少し落ち着きを取り戻したアタシは、両親との喧嘩で、泣きながらあっちゃんを頼ったことが、今さらながら恥ずかしくなる。

夏美さんがいれてくれた紅茶を飲みながら、アタシは二人に謝った。

「…ごめんね。夜遅くに迷惑かけた上、お泊まりなんて。邪魔だよね、アタシ。」

「そんなことないよー、美緒ちゃんならいつでもあたし達は歓迎だから。遠慮しないで、ホントのお兄ちゃんとお姉ちゃんだと思ってくれていいから☆」

夏美さんが優しい笑顔で言ってくれた。

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