先生とあたしのヒミツ☆


プリクラを撮り終えて、ゲーセンの外に出ると、日が沈んでて、お祭りの屋台の電気やぶら下げられた提灯の灯りで、川沿いだけが輝いていた。

そこにさっきより溢れる人。

この街の人口のほとんどが集まってるんじゃないかと思える人の数。

お腹が減ったアタシ達は、そんな人込みをかき分けて、食べ物屋の屋台を回る。

遠くに優と彼氏が仲良さそうに手を繋いで歩いているのが見えた。

「優と彼氏がいるっ!」

アタシの声に他の二人が優の姿を探す。

そして優に声をかけようと小走りに優の方へ近づいたあたしは、まわりが見えていなくて、男の人におもいっきりぶつかった。


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