先生とあたしのヒミツ☆


「バカ美和子!何言ってんだよ。」

健ちゃんが美和子さんの頭を軽く叩いた。

そんな様子が、アタシの胸をしめつける。

これ以上見ていたくない…

「ってか優探さなきゃ!もう行くね、萩原センセ。じゃ」

そう言って、アタシは玲奈と美咲の手をひいた。

萩原センセって読んだのはわざと。

イヤミっぽく言ってみた。

なんか無性に腹立つんだもん。

何、あの女っ!

あんな頭空っぽそうな、軽い女が好きだったわけ!?

健ちゃんのこと、見損なったし。

ありえないっ!!

あー、イライラするっ!!!


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