先生とあたしのヒミツ☆


「まぁまぁ。恋愛初心者の美緒にはちょっとハードル高すぎたかもねー。計算とか出来ない子だし。でもこれから健ちゃんが勉強教えてくれんでしょ?コレってチャンスあんじゃない?好きじゃなかったらそこまでしないでしょ。」

玲奈がフォローしてくれて、他の2人が納得する。

「確かに。ただの生徒にしては、なんていうか、世話やきすぎだよね。うん、脈はあるかも。」

美咲もそう言ってくれたのに、


「美緒がこのクラスで成績一番最悪だからって説もあるかも。」

なんて優にはイジワル言われた。


「優ぅ~、それひどくない?」

「はは、冗談だって♪」

優がイタズラっぽく笑う。

「…半分冗談になってないんですけど。」

ってアタシの言葉に、今度は玲奈が

「確かに。」

なんて頷く。


「何それ、みんなひどくない?」

アタシの情けない声に、3人が笑った。

「ホントからかいがいのあるやつ☆」


うぅー、悔しい!


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