先生とあたしのヒミツ☆
玲奈の言葉に、玲奈と一緒にこうしていられるのも、ホントあと少しなんだなって実感する。
「ってかマジで東京遊び行くから!!」
「うん。アタシも夏休みとか、地元帰ってくるし、そしたら絶対遊ぼーね♪」
「れぃなぁぁ~!マジで東京行っちゃうんだね。なんか全然実感わかないんだけど。」
「アタシもだよー。この街以外に住むなんて想像もつかないー!東京なんて行ったら迷いそう(笑)」
こうして、アタシ達はたわいもない話しをしながら、高校最後の通学路を歩く。
すべてが名残惜しい。
花火大会のあった川近くの橋や、途中抜ける古い商店街。
毎週勉強しに行った、新しい近代的な建物の図書館に。
学校までの長い上り坂。
桜の木が、キレイに咲き誇る学校の近くの道。
健ちゃんと待ち合わせした、あの学校近くのコンビニ。
すべてが、思い出に変わる日…