先生とあたしのヒミツ☆


玲奈の言葉に、玲奈と一緒にこうしていられるのも、ホントあと少しなんだなって実感する。

「ってかマジで東京遊び行くから!!」

「うん。アタシも夏休みとか、地元帰ってくるし、そしたら絶対遊ぼーね♪」

「れぃなぁぁ~!マジで東京行っちゃうんだね。なんか全然実感わかないんだけど。」


「アタシもだよー。この街以外に住むなんて想像もつかないー!東京なんて行ったら迷いそう(笑)」



こうして、アタシ達はたわいもない話しをしながら、高校最後の通学路を歩く。


すべてが名残惜しい。


花火大会のあった川近くの橋や、途中抜ける古い商店街。


毎週勉強しに行った、新しい近代的な建物の図書館に。


学校までの長い上り坂。


桜の木が、キレイに咲き誇る学校の近くの道。


健ちゃんと待ち合わせした、あの学校近くのコンビニ。



すべてが、思い出に変わる日…



< 234 / 306 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop