先生とあたしのヒミツ☆


アタシは、健ちゃんを待ってる間、有也のもとへ向かう。

メールして、裏庭の桜の木の下で待ち合わせた。


「よっ。」

待ち合わせ場所に着くと、すでに有也はいて、いつもの調子で迎えてくれる。

「すごっ、ボタン全部ないじゃん!」

有也の制服が目に入って、アタシがびっくりする。

「まぁな。オレって結構モテっから☆」

「ばぁか。」


笑って言った時に、手をつかまれて、手のひらに何か渡された。

「ん?」

手のひらを開けてみる。

制服のボタン…


「それ、オレの第二ボタンだから、一応念の為言っとくと。」

「これ、アタシに?」

びっくりした。

ボタンは全部あげちゃったのかと思ってたから。

「それ以外何の目的でお前に渡すんだよ(笑)それは椎名に持っててもらいたかったから。いらなかったら捨てて。」


「そんな、捨てるなんて…。ありがとう、嬉しいよ。記念にもらっとく♪」

アタシの言葉に、有也が少し照れた笑顔をする。

「で、今日はあんときの答えをくれるん?」

「…うん。」


アタシの言葉に、有也が真剣な表情で、アタシを見つめる。


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