先生とあたしのヒミツ☆
「有也のことは、友達としては大好きだよ、中学の頃から。でもやっぱり恋じゃないの。アタシ実は好きな人いてさ。あっちゃんじゃないんだけど。その人、彼女持ちで、でも今日、ダメもとでも告るって決めたんだ。だからごめん… 」
「そっかぁ。ってかふられる予感はしてたけどね。好きなヤツいたかぁ。」
笑って言う有也の目は、何だか悲しげに見えた。
「でも好きだって言ってくれたのは、超嬉しかった。ありがとう。」
「うん。じゃあこれからは潔く友達ってことで、よろしく。ダメ?」
有也が笑顔で右手を差し出すから、
アタシは泣きながら握手を交わす。
こんなアタシを好きになってくれて、ありがとう。
有也のおかげで、少し自分に自信が持てた。
頑張ろうって思えた。
有也がいたから、今日のアタシがいる。
本当に、ありがとう…