先生とあたしのヒミツ☆


「いいよ。何でも言ってよ、オレに出来ることなら。」

優しい笑顔で言ってくれる健ちゃん。


ありがとう。


最後のワガママだから、許して…


「じゃあ、目閉じてて。アタシね、おもいっきり顔にビンタとかしてみたかったの。それでスッキリさせたいんだけど、ダメかな?」


我ながら、めちゃくちゃなこと言ってるのは、分かってる。

でもこんな言葉しか見つからない。


「いいよ。」


健ちゃんが、息を吸い込んで、覚悟を決めて目を閉じる。


ホント可愛いんだから、この人。


いい人すぎでしょ。




アタシはそっと、健ちゃんの唇に自分の唇を重ねた…



< 248 / 306 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop