先生とあたしのヒミツ☆
「いいよ。何でも言ってよ、オレに出来ることなら。」
優しい笑顔で言ってくれる健ちゃん。
ありがとう。
最後のワガママだから、許して…
「じゃあ、目閉じてて。アタシね、おもいっきり顔にビンタとかしてみたかったの。それでスッキリさせたいんだけど、ダメかな?」
我ながら、めちゃくちゃなこと言ってるのは、分かってる。
でもこんな言葉しか見つからない。
「いいよ。」
健ちゃんが、息を吸い込んで、覚悟を決めて目を閉じる。
ホント可愛いんだから、この人。
いい人すぎでしょ。
アタシはそっと、健ちゃんの唇に自分の唇を重ねた…