先生とあたしのヒミツ☆
目を開けて、健ちゃんの顔から自分の顔を離すと、びっくりした健ちゃんの顔があった。
放心しちゃってる。
「ごめんなさい。アタシのファーストキスはどうしても健ちゃんがよかったの。これでもう、ちゃんとけじめつけるから。 引きずったりしないから。これからも仲良く出来るように。」
アタシの言葉に、健ちゃんが照れ笑いを見せた。
「すっげー不意打ち。オレ、めっちゃ歯食いしばったのに。ハズいじゃん。」
「へへっ」
「でもそんなにオレのコト好きになってくれてありがとう。嬉しいよ。」
いつもの大好きな笑顔でそう言うから、また泣けてくる。
今日で泣くのも終わりにするから、もう少しだけ、好きでいさせてね。
大好きだったよ…
多分あっちゃんに対する気持ちは、恋と言うより、家族愛に近くて。
勘違いしてたんだ。
健ちゃんを好きになって、初めて色んな気持ち知った。
キスしたいって思ったのも、健ちゃんだけなの。
きっと、コレがアタシの初恋。
今まで、ありがとう…