先生とあたしのヒミツ☆


式が終わって、チャペルの隣にある会場で、披露宴が行われた。

あたしは家族と席に着いて、ひたすら出された食事を食べてた。

弟があたしをからかう。

「ねぇちゃん食意地はりすぎだし。」

「うっさい!黙れ!」

今のあたしは少し気が立ってるから、弟に八つ当たり。

早くこの披露宴が終わってくれることを願った。

ちらっと萩原サンの様子をうかがってみたら、同じ年ぐらいの男女のグループで席に着いていて、楽しそうに話していた。

夏美サンのコト好きなくせに、他の女と楽しそうに話しちゃって、何あれ。


なんでかイライラする。


きっと今は何見てもイライラすんのかも。


あー、ホントやだ、こんな自分。


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