先生とあたしのヒミツ☆
「だって言ってなかったんだもん。受験とかでそれどころじゃなかったし。」
「ってか、それって、美緒のコト、ライバル視してたってことでしょ!?ますます健ちゃんの気持ちが怪しいっ!ホントはやっぱ美緒のコト好きだったんじゃないの!?」
優が興奮ぎみに言う。
「いや、ライバル視って言うより、変なウワサたてられて、健ちゃんが教師辞めさせられるのを止めたかったって感じだったよ。実際、アタシ知らなかったんだけど、夏休み前の二人でやってた補習とか問題になってたらしいし。」
「そうなの!?」
アタシの言葉に、今度は玲奈がびっくりする。
「うん。ってかもうこの話しは終わりっ!アタシはふられたんだから。それが健ちゃんの気持ちだったの。」
そうだよ、健ちゃんがアタシのこと好きだったはずがない。
だって、もし好きだったなら、アタシの告白を断る理由なんてないでしょ?
特別な存在にはなれても、恋愛対象には見れなかったってコト。