先生とあたしのヒミツ☆


そこには、アタシの大好きな笑顔をした、変わらない彼がいた。


「健ちゃん…」


「久しぶり、美緒ちゃん。」

アタシの名前を呼ぶ彼に、久しぶりにドキドキする。

懐かしいな、この感じ。

「元気だった?」

優しく聞いてくる彼は、高校時代から全然変わってない。

むしろ、大人っぽくなって、より一層かっこよくなった。


「うん。健ちゃんは?元気?」

「あぁ。ってか留学決まったんだよな、おめでとう。」


留学が決まったことは、メールで伝えていた。

アタシの夢を、ずっと応援してくれてる健ちゃんには、報告しなきゃって思ったから。

「ありがとう。」

久しぶりで、何を話したらいいのか、分からない。


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