先生とあたしのヒミツ☆
「あぁっ!わかった、白状するよっ!ホントは、初めて敦の結婚式で会った時から気になってたっ!でも、高校で会って、自分の生徒だって知った時は、忘れなきゃって思った。でも気がついたら、美緒ちゃんばっか気になってかまってて、気がついたら好きになってたよ。2人っきりの補習とかも、実は半分口実だったり。」
健ちゃんがあまりにも素直に白状するから、今度はアタシが照れる。
「なら、どうして…あの時アタシをふったの?ズルいよ、アタシがどんだけ苦しんで、それでも忘れられなくて、今までどんな気持ちだったと思って…」
言いながらまた泣けてきたアタシを、健ちゃんが抱きしめた。
「ごめん。オレさ、美緒ちゃんの為とか言いながら、逃げてたんだ。ホントはオレが、美緒ちゃんが留学して遠く行っちゃうのが怖かった。離れちゃうのが不安だったんだ。でも、もう逃げないから。今まで待たせてごめん。」
そう言うと、アタシの顔を両手でつかんで上を向かせて、健ちゃんの顔が近づいた。
目を閉じた瞬間に、重なる唇。
今度は、アタシからした、触れるだけのキスじゃなくて、本当のキス…
健ちゃんの手が、アタシの頬に触れる。
涙を拭う。
大好きだよ…
離れてたって、この気持ちは変わらない。