先生とあたしのヒミツ☆


「美緒っ!!」

名前を呼ばれた方を見ると、見慣れた3人と一緒に、大好きな人が立っていた。

「うそぉ、何でいんのぉ~!?」

最近涙腺が緩みっぱなしだ。

夏休みの補習授業あって、仕事で学校行かなきゃいけないって言ってたのに…


そこには健ちゃんがいた。

「ってかアタシ達はシカト?」

優がイタズラっぽく言う。

「みんなっ!来てくれて嬉しい…」

涙で視界がぼやけるアタシを、3人が抱きしめる。

「遊び行くからっ!そんな簡単に行ける距離じゃないけど、3人で一度は会いに行くよ。それに帰ってきたらパーティー開いてあげるからさ。頑張ってきてよ。」

玲奈の言葉に、ただただ頷くアタシ。

「じゃ、ここからは邪魔者は消えますから。2人っきりで、最後の時間を満喫しなさいっ!」

美咲がそう言って、3人に背中を押されて、健ちゃんの前に立つアタシ。

健ちゃんが両手を広げてくれるから、アタシはその胸に飛び込んだ。


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