先生とあたしのヒミツ☆


「学校は?行かなくていいの?」

「ん、午前中で切り上げてきた。」

そう言って、あの無邪気な笑顔になる。

「離れたくない…」

こうしてると、そう思う。

時が止まればいいのに…

そう思わずにはいられない。

「オレも出来ればこのまま、連れて帰りたいけど。オレは美緒ちゃんの彼氏である前に、教師だからさ。夢は叶えてきて欲しい。」

「…うん。」


「待ってるから。2年でも5年でも10年でも。ずっとずっと好きって気持ちは変わんないから。だからとことん満足するまで頑張ってきて。」

「うん。」

言葉にならない。

もうただただ涙溢れて、止まらない。

最後のキスは、なんだかしょっぱいよ…

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