先生とあたしのヒミツ☆


「じゃあそろそろ始めっか。はい、教科書出して。」

「え~、健ちゃん本気ぃ?」

あたしの声に萩原センセが急に教師の顔に戻る。

「おまえなぁ。誰の為を思ってこうして補習してやってっと思ってんの。このままいったらマジでお前ヤバいぞ?今年受験生なんだし。
それとお前まで"健ちゃん"って呼ぶなよ。」

「なんで?ただのあだ名だよ?いいじゃん、健ちゃん。別に普通だし。それに残念だけど、あたし達が考えたんだもんね、そのあだ名☆これからもよろしく、健ちゃん♪」

「はぁ、マジかよ。ぜんっぜん教師って感じじゃねーし、そのあだ名。完全にナメられてんなぁ、オレ。」


健ちゃんが本気で落ちてるから、あたしは思わずふきだした。

「ぶはっ!何ソレ。」

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