先生とあたしのヒミツ☆


「っていうか、お兄ちゃんって何?」

健ちゃんがサングラスはめたまま、口元だけ笑って言う。

「だって。うちの学校の生徒いたから。疑れない為の演技?」

アタシの言葉に健ちゃんはまだ笑ってる。

「誰もそんな注意深く見てないって。」

この人、バレたら自分クビかもって言ってた割には、脳天気っていうか。

なんか気楽に考えすぎだし。

こーゆーとこがやっぱ天然かも。

あっちゃんと違って、ホント危なっかしいっていうか。

幼さが垣間見える彼は、一緒にいて、歳の差をあまり感じさせない気がする。

あっちゃんといるときは、常に感じてた壁みたいなものが、この人との間にはない。


変な感じ。



< 65 / 306 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop