先生とあたしのヒミツ☆
「っていうか、お兄ちゃんって何?」
健ちゃんがサングラスはめたまま、口元だけ笑って言う。
「だって。うちの学校の生徒いたから。疑れない為の演技?」
アタシの言葉に健ちゃんはまだ笑ってる。
「誰もそんな注意深く見てないって。」
この人、バレたら自分クビかもって言ってた割には、脳天気っていうか。
なんか気楽に考えすぎだし。
こーゆーとこがやっぱ天然かも。
あっちゃんと違って、ホント危なっかしいっていうか。
幼さが垣間見える彼は、一緒にいて、歳の差をあまり感じさせない気がする。
あっちゃんといるときは、常に感じてた壁みたいなものが、この人との間にはない。
変な感じ。