先生とあたしのヒミツ☆


608号室


佐藤敦
  夏美



アタシはビックリして健ちゃんを見上げる。


健ちゃんはイタズラっぽく笑う。

「気づいちゃった?実は美緒ちゃん乗っける前にアツシに電話入れたんだ。ここなら万が一誰かに見られてても言い訳が出来るし。オレも美緒ちゃんもアツシの知り合いってことでね。それに夏美の料理はマジ最高に美味いから☆」

健ちゃんの言葉にアタシは戸惑う。

「…嫌なら無理しなくていいよ。帰ってもいい。アツシには断りの電話いれとくし。」


健ちゃんがアタシに気を使ってくれる。

あたしは…



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