先生とあたしのヒミツ☆


「夏美とすっかり仲良くなったみたいだね♪」

健ちゃんが信号で止まった瞬間、話しかけてきた。

「うん。夏美さん、ホントいい人なんだもん。料理はずっと習ってみたかったし。」

そう、あの後、アタシと夏美さんは結構仲良くなって、毎週料理もホントに教えてくれることになった。

「良かった。実は今日連れて来た目的は、夏美のコトをもっと良く知ってもらう為でもあったんだ」

「え?」

健ちゃんを見るアタシに、にかっと笑いかける彼。

「オレがもしアツシのコト全然知らなかったら、正直夏美の結婚に納得出来てなかったと思うんだ。今でも心の整理つかなかったかもしれない。でもオレはアツシと親友で、あいつだからこそ夏美を任せられて、気持ち吹っ切ることが出来たんだ。」


あ… アタシの為?


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