先生とあたしのヒミツ☆


健ちゃんがあの子供みたいな満面の笑みをくれる。

この笑顔見ると、さっきまでムカついてたのが嘘みたいに消えちゃう。

それどころか、つられてこっちまで笑顔になる。

この笑顔に弱いんだ、アタシ。

だって超可愛いんだもん。

って7つも年上の人に言う言葉じゃないけど。


「まぁ何かあったらメールしてよ。学校で使ってるメルアドでもいいし、お前はオレの携帯のプライベートな方も知ってるだろ?」

健ちゃんがイタズラっぽく笑って付け加えた。



嬉しい…


アタシだけが知ってる、健ちゃんの携帯番号とメルアド。

学校で使う生徒みんなが知ってるやつじゃなくて、友達とか、家族だけが知ってる方。

そんな些細なコトが、嬉しいと感じるなんて、なんでかな?



とりあえず、アタシの面談はこうして無事終了した。

担任が健ちゃんで良かった…


この時、初めてそう思えた。


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