かみさまごっこ
「慈も祈ってみたら?天国では幸せでいてくれますように、とかさ。
少しは名付け親兼産みの親も安心出来るんじゃない?」
「祈りって呪いだよな」
「?」
「何か都合の良い事ばかり願って、向こうを苦しめそうでさ」
そんな事はないと言う梓佐。だけど俺には祈る事なんてやはり出来ない。
例え顔も知らない両親の為でも。それに神に近しい存在になった今、どの神に祈れと?
哀しそうな顔をする梓佐。聞けば俺が哀しそうな顔をしているからだという。
……今、俺はどんな表情をしているのだろうか?よく分からない。
「……ま、気が向いたらな」
その場凌ぎのその言葉。気が向くのは一体何時になる事なのだろうか?
多分一生来ないかもしれない、と心の中で自分を嘲笑った。
side R epi4.end
少しは名付け親兼産みの親も安心出来るんじゃない?」
「祈りって呪いだよな」
「?」
「何か都合の良い事ばかり願って、向こうを苦しめそうでさ」
そんな事はないと言う梓佐。だけど俺には祈る事なんてやはり出来ない。
例え顔も知らない両親の為でも。それに神に近しい存在になった今、どの神に祈れと?
哀しそうな顔をする梓佐。聞けば俺が哀しそうな顔をしているからだという。
……今、俺はどんな表情をしているのだろうか?よく分からない。
「……ま、気が向いたらな」
その場凌ぎのその言葉。気が向くのは一体何時になる事なのだろうか?
多分一生来ないかもしれない、と心の中で自分を嘲笑った。
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