かみさまごっこ
2.死にゆく世界で叫んだのは
志那と慈は首を傾げた。エイリと名乗る少年が発した言葉が彼女らをそうさせたのだ。
「ああ、救世はスワンで破滅がレイブン。救世は汚れなき白。破滅はどこまでも続く黒。
それが鳥に例えられたってだけの話だよ。白き羽根と黒き羽根……お似合いじゃない」
「あの、それでエイリさん。ご用件は何でしょう?」
「それはワタシが説明しましょう」
志那の問いかけにミナが答え始めた。自分達の目的はこの時代で1度世界を潰す事だという。
志那は勿論、慈もひどく驚いていた。
「あ、あの待って下さい。お言葉ですが、それではお二方が犯罪者になられませんか?」
「別に問題はないよ? そうなるって歴史だから。証拠見せようか?」
そう言ってエイリは1冊の本を差し出した。
表紙には“日本史(下)”と書かれている。どうやら教科書のようだった。
「125ページ目。もしくは巻末の年表」
指示したページを開くと、そこには1度世界が滅んでいる事が書かれていた。
志那の顔色が真っ青になっているのを見た慈は、彼女から本を受け取りそのページを見た。
そして目を見開いた。1つだけ疑問が浮かんだ慈は、エイリに尋ねた。
「ああ、救世はスワンで破滅がレイブン。救世は汚れなき白。破滅はどこまでも続く黒。
それが鳥に例えられたってだけの話だよ。白き羽根と黒き羽根……お似合いじゃない」
「あの、それでエイリさん。ご用件は何でしょう?」
「それはワタシが説明しましょう」
志那の問いかけにミナが答え始めた。自分達の目的はこの時代で1度世界を潰す事だという。
志那は勿論、慈もひどく驚いていた。
「あ、あの待って下さい。お言葉ですが、それではお二方が犯罪者になられませんか?」
「別に問題はないよ? そうなるって歴史だから。証拠見せようか?」
そう言ってエイリは1冊の本を差し出した。
表紙には“日本史(下)”と書かれている。どうやら教科書のようだった。
「125ページ目。もしくは巻末の年表」
指示したページを開くと、そこには1度世界が滅んでいる事が書かれていた。
志那の顔色が真っ青になっているのを見た慈は、彼女から本を受け取りそのページを見た。
そして目を見開いた。1つだけ疑問が浮かんだ慈は、エイリに尋ねた。