PLATINUM



「お、綾!お疲れ」


「ルイ!ゴメン待った?」



夜中2時過ぎの
カフェで待ち合わせてた


ルイはアタシの彼氏。




一ノ瀬 ルイ



源氏名だし(笑)




同じ歌舞伎のメンキャバで
働いてる。




本名...なんだっけ??



お互い源氏名で
呼びあってるし

本名なんか忘れた。




ルイは背が高くて
カッコ良くて



大好き。



アタシより2コ年上の彼


アタシより夜職の長い彼





開いてる店も少なくて

アタシ達はいつも
待ち合わせたらルイの家に直行コース。


歌舞伎の喧騒を抜けて
少し外れた西新宿に
ルイのマンションがある。




「ルイどした??静かだね」

「ちょい、飲み過ぎた」




タクシーの中で
目を閉じて苦笑いする
ルイの横顔。


お酒でやけて
少し掠れちゃってる
綺麗な声。


タクシーから降りた時
不意にキスされた唇



冬だからかな
荒れててちょっと
痛いし(笑)



< 3 / 6 >

この作品をシェア

pagetop