パンデミック
「もしもし?井上ですけどどうしたんすか?」

[ゲホッゲホッ…、あー、大会の連絡なんやけどなぁ、新型インフルエンザの影響で大会は延期になったそうや。]

「…はぁ!?それ本間ですか!?」

[あぁ、本部から連絡があってな、開催者の一人に感染者が出たらしく、WHOの指示で中止になった。]

「WHO!?世界保健機関ですか!?」

[まーこりゃ仕方ないわ。今はほとんどの店は休業状態。開いてるのはほとんどスーパーとコンビニや。まぁとりあえず連絡網で回しといてくれ!]

「…わかりました。いつまで延期なんすか?」

[そりゃまだわからん。んじゃ後頼んだぞ!ゲホッゲホ…]

「先生まさか新型インフルエンザじゃ…」

[あほ!普通の風邪じゃ!んじゃな!]

「失礼しまーす。」

[…プーッ…プーッ…]


機械音が流れ、オレは電話を切った。

「…延期かぁ。連絡網回さないと。」

オレはメールを打ち始め、修也に送った。


「明日行けるようになっちゃったな。真理に連絡さないと。」
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