パンデミック
[現在各地で感染に見回れる“新型インフルエンザ”。全国で感染者は50万人を超え、死者は5万人わ超え、さらなる…]


家に帰ってテレビをつけてもマスクを付けたアナウンサーがニュースを読んでるだけの番組ばかりだった。


「うへへへ…」


オレはにやけながら真理からのメールを待つ。

「ちょっと拓海気持ち悪いなぁ。ご飯やで!!」
母と言う存在のオカンに呼ばれた。


しぶしぶ携帯を置いて食卓についた。


「海は正月に帰って来れるんかなぁ?」

オカンはサラダを食べながらオレに言った。

「帰って来れるでしょ!正月には帰るって言ってたし!」

「お父さんも仕事で感染してなきゃいいけど…」


―大阪微生物研究所―

「…ダメだ、この新型インフルエンザウイルス“S16”ってやつタミフルを与えても増殖しやがる…」

「井上教授!」

「あぁ今そっちに向かう。」

オレの親父は“大阪微生物研究所”で教授を務めている。

「やはりS16に熱を加えると消滅しますが、100℃を越えないと無理みたいです。」

「くそ…体内に100℃は無理に等しい…」
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