パンデミック
「まぁ大丈夫やろ。帰ってきてから手洗いうがいもしてるし。」


「拓海ー、ご飯できたよー」

奥から晩ご飯を知らせる母の声がした。

手を拭いて、リビングに向かった。




―大阪微生物研究所―

(バタッ)

(ガシャーン)

「…松田?おい、松田ー!!!」

親父が見た方向には松田と呼ばれる研究者が倒れていた。

「しっかりしろ松田!!」

親父は倒れた松田の体を揺すった。


「…井上…教授…。僕…感染したかもしれません…。」

(!!!!)

病原体を直に扱っていてので、ウイルスにいつ誰かが感染してもおかしくはなかった。


「僕を隔離してください…」

「…………。」

親父は目を丸くした。

「わかった。松田を研究室Cに隔離だ。」

そういうと他の研究者が担架を使って運んでいった。

「みんなも感染しないように絶対にマスクとゴーグルを外すなよ!!」

親父達はマスクもゴーグルもしているが、感染は起こってしまった。

「早くワクチンを完成させないと…」


―大阪中央病院―

「うわー、元気な赤ちゃんですねー!」
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