お母さんはごちそうの 匂い
美味しいー匂い
-お母さん、今夜の
ごちそう、なあに!-


-スペアリブの
バ-ベキュ-ソ-ス焼き スパイシ-な香りが、
きいてて、美味しいよ-


毎日繰り返されている、
どこの家にでもある、何気ない会話です。



しかし、この会話は、あきれるほど、繰り返されますが、あきれたことは
ありません。


きっと、今夜は、スパイシ-な香りが漂う、食卓に
なるでしょう!


そんな、料理を仕上げる香りには、どんなものがあるでしょうか-


『そう、ハ-ブがあるわ』
ルッコラは、胡麻の香りがするし、
青紫蘇は爽やかな香りが
ある。
それに、日本には昔から
醤油という調味料がある。

微生物が造るこの香りには深い味わいがあり、
一番かもしれない-


毎日のように使っているから、改めて味わうことはないのだが、煮物などは、
鍋の蓋を取った瞬間に
『ぷ-ん』と、美味しい
香りが飛び出す。


でも、やはり煮物の場合は香りというよりは、
匂いというべきかもしれない-


他に、酢という調味料があるが、日本の酢はただ、酸っぱいとしかいえなくて、

しかし、その酢にハ-ブを漬け込むと、違った香りになって、誠に美味しそうな香りを放つ-


タラゴンという、ハ-ブを酢に漬け込むと、一週間ほどで、酢の味が甘くなる。

不思議だが、実際やってみると、そのとうりになった。

これなどは、砂糖がいらないので、健康的だ。


私は大好きな、手巻きすしなどのご飯に、
このタラゴンビネガ-なるものをふりかける。


青紫蘇も同じように漬け込んでいるが、こちらは、
洋風、和風を問わずに使えるから、便利だ。


大根、人参のなますにふりかけ、七味トウガラシを少し加えると、ちょっと垢抜けた一品になる。


また、魚には臭み抜きとして、浸しておけば、イワシなどは生臭さがしなくて、美味しい。


考えれば世の中には、美味しい香りがいっぱいあって幸せやと思う。


『今日はどの香りを食べ
ようかなあ-』


毎日、毎日繰り返し、
選んでいるお母さん-


やけど、私は
飯炊きばあさんだあ!
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