片想い・・・君しかみえない。
彼女が玄関に入る頃
俺はメットを被り
エンジンをかけた
彼女が指差した2階の窓を見ると
そこにはもう彼女の姿があった
辺りは薄暗かったけど
大きく手を振ってくれる彼女の姿が
はっきりと
しっかりと見えた
俺も大きく手を振り
何度も何度も振返り
大きく大きく手を振った
やがて彼女が見えなくなり
楽しかった今日という日の
余韻を楽しみながら
彼女の言葉を思い出した
『彼女も“だって”って
言ったけど・・・
俺と一緒の事言ってくれる
つもりだったのかな?
・・・・・。
まさかね!』
そんな事を考えながら家路に付いた
こうして俺の
人生最大最良の日曜日が終わろうと
していた・・・