片想い・・・君しかみえない。

いつもの時間に
帰りの電車を待つ俺

電車が着き
それに乗り込む

当然彼女は乗っていない

・・・と、思ってた

「あれ?久しぶり!」

聞き覚えのある女の子の声に
振り返る俺

そこには
中学の時の同級生が立っていた

「おお~。久しぶり!
 何?この電車?」

そいつは中学時代
あまり女の子とは話せない俺が
話の出来る数少ない女の子の
一人だった

「ううん!今日はちょっとね。
 たまたま。
 つうかこの電車だったら
 前にも会ってるでしょ?」

「たしかに!」

「どう?元気だった?」

「うん。俺は元気元気!
 そっちは?」

もちろん俺は
照れくさくて
中学の時から
苗字とか名前では
女の子を呼んだ事がなかった

「あたしも元気だよ~!
 みんなとも会ったりする?」

「うん。たまにね。
 駅降りたらとか、
 帰りの本屋とかで。」

「そっか~。
 同窓会しないとね!
 みんなにも会いたいし!」

「だな!みんな変わってるかな~?」

そんな話をしていたら
流れで彼女が聞いてきた

「彼女出来た?」

「彼女~?
 んなもん出来るかよ!」

「あらら。寂しいね!(笑)
 好きな子もいないの?」

何でだろう?
やっぱり照れくさかったのか
それともこの子も
彼女を知っているからなのか
とっさに

「いないよ~!
 どっかいい子いない?
 紹介してよ!」


冗談っぽく言ってしまった




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