片想い・・・君しかみえない。

「自分で探せ!(笑)
 私は今幸せなんだから!
 人の事なんて構って
 られませ~ん!」

「お!何よ?
 彼氏出来たの?」

「ま~ね~って。
 だいぶ前にだけどね!」

「おお~~。いいね~。
 幸せそうで。」

もちろんこの子には
なんの感情も持っていなかったから
ついつい調子に乗ってしまい
彼女にしか言った事がないような事を
口走ってしまった

「まあ、そりゃ出来るか?!
 そんなにかわいくなってれば!」

「うわ!キモッ!
 あんたそんな事言えるように
 なったの?(笑)」

キモッとか言いながら
やっぱり喜んでる様な雰囲気

やっぱり女の子って
自分の事かわいいとか言われたら
喜ぶんだな?
そう思ってまたまた調子に乗って
口走ってしまう俺

「ん~?いやマジで言ってるんだよ?
 久しぶりに会ったけど、
 さっき見てドキッてしたもん。
 あれ?こんなにかわいかったっけ~って。」

「ちょっとやめてよ!(笑)
 なんにも出ないよ?(笑)」

「なにもいらないよ!(笑)
 ただ本心を言ってるだけだよ!」

「いや~。そうかそうか。
 あんたもそう言う社交辞令が
 言えるようになったか!(笑)
 中学ん時はオタクっぽかったのに(笑)」

「うるせ~!
 まじでかわいくなったから
 かわいいって言ってんのに。
 素直に喜べよ!」

「はいはい。ありがとね(笑)」

ほらね?
やっぱり嬉しそうだよな?

そんな邪な事を考えてたら
俺たちの駅に着いた

「じゃあ、またね!
 彼氏が車で迎えに
 来てくれてるんだ!」

「か~!車持ちかよ?!
 年上かよ?!
 はいはい。お幸せにね!」

「ひひひ。じゃあね!
 またみんなにも会った時
 声かけといてよ!
 同窓会しようって!」

「OK~!
 じゃあね!」

そう言って彼女と別れ
駐輪所へと向かった

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