片想い・・・君しかみえない。

いつもの時間にホームに立つ

そこにはやはり彼女の姿がない

絶望的だ・・・

終わったんだ・・・

あんなに楽しかった2・3ヶ月が
嘘だったような・・・

俺の妄想だったのかと

ポケットに手を入れると
そこには
彼女からもらったキーホルダーの
ついたバイクの鍵があった

それを握り締めると
現実感が沸いてきて

妄想じゃなかった事を
思い知らされる・・・

目の前の風景が
なんだかグルグルと
回っている様な錯覚に陥り

周りの雑音も
人の気配も感じ取れなくなって行く

ワケが知りたい

でも彼女の口から
好きな人が出来たとか
彼氏が出来たとかなんて
絶対に聞きたくない

そう思ったら
ますます彼女に逢いづらくなって

もうこのままでいいや
と投げ出してしまった・・・


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