片想い・・・君しかみえない。

ほんとうにピリオド・・・


学校から駅までの道のりで
まずは俺の駅まで先に行く

そして駐輪所の前で彼女を待つ
って事になった

情けないけど
伝教師が一緒にって事だけで
俄然勇気が湧いてくる

いつもよりは遅い電車に
なってしまったけど

彼女の乗る電車はもう少しあと

ホームに電車が入ってくると
その電車に乗り込み
いざ出陣って気分で
俺の降りる駅へと向かう

途中車内で話をする二人

「なんかいいな、電車も。
 俺いつもチャリだから
 興奮するな。(笑)」

「ははは。そうか?
 チャリのほうがいいじゃん!
 学校が近いってのはいいよ。」

「でもあれじゃんか?
 他のガッコの女とかも
 見れるし!

 ま、おまえはその有香って
 子だけでいいんだろうけどさ!(笑)」

「ははは。まあね!」

「ははは。やっと元気になったな?!
 その調子で頑張れ!」

「うん。頑張ってみる!
 ダメだったら・・・
 慰めてな!(笑)」

「ああ! 俺の胸に飛び込んで来い!」

そう言って両手を広げ
おどけてくれる伝教師

「しかしあれだな?
 カップルも多いな!
 
 こりゃ、おまえにしたら
 目の毒だな?」

「ほんとに・・・。
 俺もああなりたいよ・・・。」

いつも帰りの電車の中は
高校生カップルが多い

いちゃいちゃしたり
今にもチュウしそうな
距離で顔近づけて話してる
やつらとか・・・

けっ!バカップル共めって

・・・うらやましく見てた

このあとすぐに

人生最大最悪の光景を
目にすることも知らずに

俺たちは電車に揺られていた・・・


< 132 / 152 >

この作品をシェア

pagetop