片想い・・・君しかみえない。
中学2年になってすぐ
親から、夏休みが終わったら
転校って。
新興住宅地に家を建てた両親が
嬉しそうに言ったっけ。

別に新天地に期待するわけでもなく
今の場所に未練があるわけでもなく
すんなり聞き入れた。

んで、2学期。

新興住宅地だけあって、転校生も多い。
挨拶するのに、俺以外に2人
合計3人。
年に5~6人いるらしい。

そのせいもあって、クラスのみんなは
転校生慣れしてて、すぐに友達になってくれる。

ま、楽っちゃ楽だね。
ってな事考えてるうちにちょびっと時間が経って
またまた、平々凡々な毎日。


ある日の昼休み。

一番に友達になってくれたやつが。

そうそう、こいつがまた不細工なんだ!
歯は出てるは、唇はタラコだわ。

ま、そんなことはさておき

「行くぞ!!」って

「へ?どこへ?」って感じで

付いて行く。

どうやら中庭らしい。

バレーもどきやってたり
座り込んでキャーキャー言ってたり

ん?何するの?憩いの場?にするの?




「どう?! あの子!!」

「ん??」

タラコがばれないようにそっと指差したほうを
そっと見た・・・。

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