片想い・・・君しかみえない。

またまた同時くらいに
彼女の部屋の
時計に目が行く二人。

9時半ちょい過ぎ!

彼女の部屋に入って
もう1時間以上も
経ってる。


嘘だ!

まだ2~3分しか
経ってないと
思ってた。


おいおい
俺は全宇宙を
支配したんじゃ
ないのかよ?
全宇宙って事は
時間をも
自由に出来るって
事じゃないのかよ?

そんな事を考えたか
考えてないかは
覚えていないけど

またまた同時くらいに
両手を取って
握りあった。

「明日・・・学校、
 休まないよね?」

「休まないよ!
 当たり前じゃん?
 
 だって、有香に
 逢えないじゃん・・・」

そう言うと
彼女はニコッとして

握り合っている
両手を
右へ左へと
スィングする・・・。

「ん! よし!」

いつもの二人だ・・・。


明日も
いつも通りねっと
約束を交わし

家の人たちが
帰ってくる前にと
家を出た。


ゆっくりゆっくり
自転車を漕ぎ出し

次第にスピードが上がり

立ち上がり
自転車を大きく
左右に振りながら

スピードの
自己新記録を
樹立した。

たぶん・・・。

イィィィィィィィィィィィィィ
ヤッホォォォォォォォォォイイ!!
(やっぱこれこれ!)

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