片想い・・・君しかみえない。

俺の降りる駅が近づく

ドアの方に向かいながら

「じゃあ!」

と俺

「はい! じゃあ!」

と彼女

電車が止まり
ドアが開く

電車を降りて
彼女の方を見て

小さく手を振った

声には出さずに
彼女が

『バイバイ』

と言いながら
手を振り返してくれた!

・・・・・。
・・・・・。
・・・・・。

頭の中が真っ白になって
電車が見えなくなっても
ずっとずっと
彼女を乗せた電車の方を
見送っていた

嬉しさの反面
なんだかとても
切なくなり

周りに人がいなければ
確実に泣いていたと思う

『なんなんだろう?
 この気持ち?

 もうほんとに
 分からない??

 嬉しいはずなのに
 むちゃくちゃ悲しい・・

 楽しいはずなのに
 楽しくない・・・』

そんな事考えながら

とぼとぼと
学校に向かった・・・
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