チャンドラの杯
レーザーバレル。
大昔のSF映画なんかに出てくるものとは違って、実用化されたこの武器はいわゆる「光線銃」の形をしていない。
拳銃のような弾倉は必要ないため、充電式のバッテリーを内装した砲身のみの──一見するとペンライトのような形態をしている。
レーザー「ガン」ではなく「バレル」と呼ばれる由縁だ。
「おやおやおや、いまだに物騒なものを持っているね。さすが凶悪犯罪者だ」
私は思わず、レーザーバレルを構えようとしていた手を止める。
「何・・・・・・だって?」
「初めまして、だね。殺人鬼のシドニー・アシュトン君」と彼女は言った。
大昔のSF映画なんかに出てくるものとは違って、実用化されたこの武器はいわゆる「光線銃」の形をしていない。
拳銃のような弾倉は必要ないため、充電式のバッテリーを内装した砲身のみの──一見するとペンライトのような形態をしている。
レーザー「ガン」ではなく「バレル」と呼ばれる由縁だ。
「おやおやおや、いまだに物騒なものを持っているね。さすが凶悪犯罪者だ」
私は思わず、レーザーバレルを構えようとしていた手を止める。
「何・・・・・・だって?」
「初めまして、だね。殺人鬼のシドニー・アシュトン君」と彼女は言った。