21世紀人のカルテ
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わかった。


よくわかった。



やってやる。


やってやるよ。


もう何の迷いもない。


例えば、何年も連絡してない親から突然の電話があって、
自分が悪かった。戻ってきて欲しい
との涙の訴えがあったとしても、俺はやってやる。



俺という存在をこの世に示すには、もうやるしかないんだ。



俺は鏡の中の男を覗きこんでみた。



相変わらずのしけた面だったが、目だけは鋭く光っていた。



まるで、獣。


鏡の男が歪んだ笑顔を浮かべた。
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