【短】みるくちょこ
溜息やら、
部屋を出て行ってしまったことを話すと、
「溜息はそういうんじゃないし、
部屋から出たのは飲み物を取りに行っただけだって」
、と苦笑い。
どうやら、
とっても私の勘違いらしい。
「本当に嫌いじゃない?」
「じゃない?」
「あぁ」
「本当に・・・?」
「嫌いになる方法を教えてほしいぐらいだよ」
「・・・」
今・・・、さらっと凄いこと言わなかった?
この人。
手にあるホットミルクに口をつけ、
体の芯から温まるのを感じた。
それに涙も止まった。