【短】みるくちょこ



「ちょっと!?タクさん!?」



慌てて離れようとしたけど、
タクさんに後頭部を捕まれてて、
逃げられそうもない。



5センチもない至近距離で目が合う。



心臓が破裂しそうなほど、
ばくばくと動いているのが分かる。



こんなに近いんだし、
タクさんにも聴こえてたりなんかしないよね・・・。



もし聴こえてたら恥ずかしすぎる!!



タクさんは目を合わせたまま、


「熱はないみたいだな」


、って顔を綻ばせた。



タクさんだけ余裕でずるいよね。










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