【短】みるくちょこ



「ハルくん・・・、
ご「謝るなって。これからも友達ではいてくれるだろ?」



「もちろんっ」



「なら、いいよ」



「ありがと」



じゃあまた塾でって言葉を残して、
ツーツーと無機質な音が響く。



本当に私は最低だよね。



それなのに、いい人ばかりでさ。



自分に嫌気が差して、
また泣きそうになるけど、涙をぐっと堪える。



自分が可哀相で流す涙なんて
都合が良すぎるから。



ぐっと膝で手を握り、
堪えているとドアが開く音が聴こえた。










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