【短】みるくちょこ
他の人がホットミルクを飲んでるの見たことないから、
きっと私の為に、
このおこちゃまの為に置いてくれてるんだと思う。
歳も、何してる人なのかも分からない。
知ってるのはタクって名前だけ。
それに、とても優しい人だってことだけ。
それで十分。
いつも通りのホットミルクで冷え切った体を温める。
「私、そんな魅力ないのかな」
まるで、
40過ぎの女が汚いバーで飲んでるみたいな台詞だな。
なんて客観的に、自分の言った台詞を笑う。