【短】みるくちょこ
誰も居ないお店に二人きり。
妙にドキドキするのは気のせい?
タクさんも着替えてくるって
ドアの向こうに行ってしまったけど、
すぐに出てきた。
手にはマグカップ。
私専用の白いマグ。
コトン
テーブルに置いて、
タクさんはカウンターにあった
コーヒーに手を伸ばした。
マグを手に取り、
中を見ると、ホットミルクじゃない・・・。
タクさんを見ても、首を傾げて笑ってる。
何?って顔してる。
何でもないですけど、
いつもホットミルクじゃないですか。